ファティマ・シリーズ T



ヤシンタとフランシスコ
2000年5月13日。ファティマの聖母御出現記念のこの日、2人の小さな子供達が、教皇ヨハネ・パウロ2世により列福されました。この小さな子供達は、ヤシンタとフランシスコと言います。ファティマで聖母の御出現を受けた3人の子供達のうちの2人です。1917年6月13日、聖母の御出現を受けていた少女の一人、現在もカルメル会修道女として神に仕えているルシアは、次のように、マリア様にお願いしました。『私達をあなたと一緒に天国に連れていって下さい』それに対し、『間もなくヤシンタとフランシスコは天国に行きます。でも、あなたは、もっと長くこの世に残らねばなりません。イエズス様は、あなたを通して、私の事を知らせ、愛させる事をお望みです。イエズス様は、私の汚れなき聖心に対する信心を世に広めようと思っていらっしゃいます。私の聖心を大事にする人には、救いを約束します』と、マリア様は、お答えになりました。

そしてその御言葉通り、フランシスコは、1919年4月4日、11才で。妹のヤシンタは、1920年2月20日、10才でこの世を去りました。現在、2人は、ファティマの大聖堂の地下室で眠っています。なお、1935年9月12日、オウレンのヴィラ・ノヴァの共同墓地から、ヤシンタの遺体をファティマの墓地に移すために、棺を開くと、遺体は、ルルドの聖ベルナデッタのようにまったく腐敗していませんでした(右の写真参照)この幼い子供達の教会法に基づく、準備段階の列福調査は、1949年12月21日に公に開始されました。それから約50年。先に申しましたように、2000年5月13日に教皇様は、この小さな2人の子供達の列福を決定されました。それは、決して2人の子供達が聖母の御出現のお恵みを受けたからでなく、他の聖人同様、カトリック信者として、模範的な信仰生活を送ったからに他なりません。

列福調査において認められた奇跡
ポルトガルのレイラに住む、マリア・エミリアさんと言う女性は、20年以上に渡り、体の麻痺のために、頭と手しか動かすことが出来ないと言う苦しい生活を送っていました。この間、2度も脊髄の手術を受けたにもかかわらず、なんの効果もありませんでした。ある日、マリア・エミリアさんは、ファティマのヤシンタとフランシスコに対し、ノヴェナ(9日間連続の)祈りを始めました。

1987年3月25日、神のお告げの祝日の日に、マリア・エミリアさんが、ベッドで横になっていると、『座って! もうあなたは座ることが出来ますよ』と子供の声が聞こえてきました。すると、痛みを感じることなく、座ることが出来ました。さらに祈り続けると、今度は、ヤシンタの帰天日に、急に歩けるようになりました。マリア・エミリアさんは、医師団の詳しい検査を受けました。そして、医学顧問会議、及び神学顧問総会において、超自然的な癒し、つまり奇跡であると言う結論が下され、さらに枢機卿と司教の定例会議でも、奇跡だと認められました。こうして、2人の子供達の列福において必要な奇跡的な出来事が起こり、全ての条件が満たされました。このことは、全て教皇様に報告されました。




ヤシンタの復元された遺体のロウ人形


ファティマ第3の秘密の公開
なお、驚くべき事に、長年、秘密とされてきたファテイマの第3の秘密が13日の正午12時より、ファテイマにおいて公開されました。ポルトガル・ファティマ(CWNews.com)より。

教皇ヨハネ・パウロ2世 ファティマの第3の秘密の内容を発表(訳:成相神父様)

その秘密は、教皇をねらった暗殺事件の幻視に関するものであり、それは、1981年5月13日教皇ヨハネ・パウロ2世に起こった暗殺未遂事件に符合している。1917年5月13日、聖母マリアの御出現を受けた3人の子供たちの中の二人を列福する為、教皇ヨハネ・パウロ2世は、5月13日、ファティマを訪れた。列福式後、教皇の依頼を受けてバチカンの国務長官アンジェロ・ソダーノ枢機卿(写真左)が会衆にメッセージを朗読した。ボルトガル語で読まれたメッセージは第3の秘密の概要。枢機卿によると、第3の秘密の全文は、間もなく教理省による解説つ付きでバチカンから発表される事になる。

カトリック信者の間で、第3の秘密については、いろいろ推測がなされていたが、その詳細を知っていたのは、先任の諸教皇、現教皇、教理省長官ラッツィンガー枢機卿だけであった。その秘密は、教会を迫害する無神論的体制と戦っている「白い服を着た司教」の幻視について詳細を語っている。その司教は「銃弾を受けて、あたかも死んだかのように倒れる」 唯一生存しているファティマの視幻者シスター・ルシアは「白い服を着た司教」が教皇であることを確認している。ファティマの聖母を祝う日に起きた暗殺未遂事件以来、教皇ヨハネ・パウロ2世は、自分が生き延びたのは聖母マリアの保護があったからであると、繰り返している。

以下が、列福式後に読み上げられたアンジェロ・ソダーノ枢機卿による声明のテキスト

この荘厳な列福式が終わった今、皆さんを代表して教皇ヨハネ・パウロ2世に80歳の誕生祝い、並びに、神の聖なる教会を牧者として指導なさっていることに対して、感謝の言葉を贈らねばならないと感じています。このファティマ訪問にあたり、教皇様は、皆さんに以下のお知らせをするよう命じられました。ご存じの通り、教皇様のファティマ訪問は2人の「幼い羊飼い達」を福者の位に上げるためでした。しかし、教皇様は、この巡礼を在位中に示された聖母の御保護に対する新たな感謝を捧げる機会にしたいとお考えです。

聖母の御保護は、いわゆるファティマの「第3の秘密」にも関連しているようです。そのテキストは、聖書の中で見られる預言的幻視に似たものを含んでいます。ですから、将来の出来事を写真のように詳細にわたって描写しているものではありません。特定できない期間にわたって統一された背景を総合、要約しています。ですから、テキストは象徴的基調のもとに解釈されるべきです。

ファティマの幻視は、特に、教会とキリスト信者に対して無神論的体制が挑む戦いに関するものであります。それによると、第2000年期の最後の100年間に信仰を証する者たちが忍ぶ事になった過酷な苦しみを伝えるものです。それは20世紀の教皇達が歩まねばならなかった絶え間ない十字架の道行きです。

シスター・ルシアも最近認めたように、「幼い羊飼いたち」の解釈は、すべての信じる人たちのために祈っている「白い服を着た司教」が教皇であるということです。(司教、司祭、男、女、修道者、一般信徒)殉教者たちの屍の間を縫って十字架に向かって歩む際、教皇自らも銃弾を浴びてあたかも死んだかのように倒れます。1981年5月13日の暗殺未遂事件後、「銃弾のコースを導いた母の手」が「死ぬはずであった教皇」を「死の敷居」で押しとどめたことを、教皇は明白に理解しました。

ローマを訪問した当時ポルトガル・レイリアの司教に、教皇様は、暗殺未遂事件の後、ジープ内に残っていたその弾丸を贈り、それはファティマの聖堂に保存されることになりました。司教の命令で、その弾丸は後に、ファティマのマリア像の王冠内に埋め込まれました。1989年に起きた一連の出来事は、ソ連と東ヨーロッパのいくつかの国で、無神論を推進していた共産主義政権の崩壊につながりました。これらの出来事のためにも教皇様は、心からの感謝を聖母マリアに捧げておられます。しかし、悲しい事に、その他の国で教会と信者に対する攻撃、それに伴う苦しみの重荷は続いています。ファティマの第3の秘密が指す出来事は、もはや過去の出来事であるかのようではありますが、聖母マリアが20世紀初頭に呼びかけられた回心と償いへの招きは、今でも時宜を得たものであり、緊急であり続けます。

メッセージを伝えられた聖母は、私達の時代を見抜かれた時の印です。いとも尊いマリア様の償いへの絶え間ない招きは、正に、回心と赦しを必要とする人類家族の運命を心配している母親としての心配りです。

ファティマの聖母が伝えようとなさるメッセージをよりよく理解できるために、教皇は教理省に秘密の第3部を、適切な解説が準備でき次第、公表するよう命じられました。ファティマの聖母にその御保護を感謝して、第3000年期の教会を聖母の取り次ぎに委ねましょう。

「天主の聖母の御保護によりすがり奉る。神の教会の為に執り成し給え。
                教皇ヨハネ・パウロ2世の為に執り成し給え。アーメン」

ヤシンタの言葉
『神様は、お恵みをマリア様の汚れなき聖心を通じて私達に下さいます。人々は、マリア様に助けを求めるべきです。イエズス様の聖心は、マリア様の汚れなき聖心も御自分と同様に、尊敬される事を望んでいらっしゃいます。人々は、マリア様の汚れなき聖心から、平和を祈り求めなければなりません。何故なら神様は、マリア様に世界の平和をお任せになりましたから』

『他のどの罪よりも多くの魂を地獄に落としてしまうのは、肉欲の罪です。私達の主がお喜びにならないファッションが流行するでしょう。神に仕える人達は、流行を追ってはなりません。教会と流行は無関係です』 孤児院の聖堂で、たくさんの人達が、おしゃべりをしたり、笑ったりするのを見たヤシンタは、御聖体に現存されるイエズス様に対する尊敬の欠如を注意しましたが何も変わらなかったので『マリア様は、教会内でのおしゃべりを嫌われます』と、枢機卿に対し、伝言を願いました。

『人の悪口を言ってはなりません。悪口を言う人を避けてください』 『告白は、慈悲の秘跡です。ですから私達は、告白の秘跡に、信頼と喜びを持って、近づかねばなりません。告白無しに救いは考えられません』 『もし、人々が永遠を理解できたら、彼らは、自分たちの生き方を変えるためになんでもするでしょう』 『人々は、主の死について考えもしないし、償いもしないので、滅びてしまいます』 『たくさんの結婚が良い結婚ではないので、神様に祝福されていません』

純潔ってどんな事か分かるの?と言う質問に対し、『ええ、分かります。体の清さは、純潔である事。魂の清さは、罪を犯さない事。見てはいけない物を見ない事、盗まない事、決して嘘をつかず、それがどんなに辛いことでも、真実を言うことです』 『罪人のために祈って下さい。司祭達と修道者達のためにたくさん祈って下さい。司祭達は、教会のことに専念しなければなりません。司祭達は、純潔を大事に、とても大事にせねばなりません。司祭達と修道者達が、長上や教皇様に不従順である時、彼らは、神様に酷く背きます』

ヤシンタの取り次ぎ
子供のように泣いた一人の兵士が居ました。彼の妻は、病気で寝ており、3人の小さな子供を置いて、出征しなければなりませんでした。彼は、妻の病気が治るか、あるいは出征が取りやめになるかを祈っていました。これを見たヤシンタは、彼と一緒にロザリオを唱え、『もう泣かないでください。私達の聖母は、本当によい方です。聖母は、あなたが願うお恵みを必ず下さいますから』と彼を慰めました。

ヤシンタは、その時から、あの兵士のことを忘れないで、ロザリオの終わりに、彼のために天使祝詞を唱えました。それから数ヶ月後、彼は、妻と3人の子供を連れて、『両方のお恵みを頂きました』と、感謝に来ました。話によると、彼は、出征の出発の前日、高熱が出て兵役が免除となり、妻は、聖母によって奇跡的に全快したそうです。

ヤシンタ住んでいた村の近くに、一人の女性が居ました。彼女は、ヤシンタ達に出会うといつも罵りました。ある日、彼女が酒場から出てきた時も、ヤシンタ達に出会い、この日は、罵るだけで満足できず、もっと酷いことをしました。ヤシンタは、言いました『私達は、あの女性の回心ために聖母に祈って犠牲をしなければなりません。彼女は、こんなにたくさん悪口を言ったので、回心しないなら地獄へ落ちるでしょう』

数日後、ヤシンタ達が、この女性の家の前を通った時に、『これ以上、遊ぶのは止めましょう。私達は、罪人の回心のためにこの犠牲を捧げましょう』と言いました。あたりを注意もせず、ヤシンタは、この犠牲を捧げ、天を仰いで祈りました。あの女性の方は、ヤシンタ達を眺めていました。その後、ルシアの母に『ヤシンタが祈った態度は、私の心を深く打ちました。それで、この御出現を信じる為に、私には、他の証拠は必要ありません』と言いました。その時から、罵る事を止めただけでなく、自分の罪の許しを得る為に聖母に祈って下さるようにと、ヤシンタ達に頼みました。それ以外にも、ヤシンタは、お祈りを頼まれれば、一生懸命祈り、癒しや回心のお恵みを聖母の汚れなき聖心を通じて、神様から、たくさん頂く事が出来ました。

私達も、ヤシンタとフランシスコに倣って、小さな犠牲を捧げつつ、毎日ロザリオを一環祈り、聖母への愛の印にカルメルのスカプラリオを付け、主と御母の聖心を愛していきたいですね。聖母の汚れなき聖心がもっと愛され、賛美され、敬われ、勝利しますように!

参考文献:ファチマの聖母、ファチマの聖母の啓示他。




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